- フルHD×240FPSやWQHD×144FPSの環境でFPSゲームをプレイしたい
- 4K解像度で最新ゲームを遊びたい
- PC一台で快適にゲーム配信をしたい
こういった目的でゲーミングPCを探している人も多いのではないでしょうか!
予算に余裕がある人にとって、ゲーミングPC選びの1つの基準になる金額が30万円ですよね。
そこで今回は「30万円以下で購入できるゲーミングPC」に絞ってBTOメーカー6社の製品を比較することで、どのゲーミングPCがおすすめなのかを調べていきたいと思います!
皆さんのゲーミングPC選びの参考になれば嬉しいです!
ゲーミングPCの選び方 【パーツごとに解説】
まずはゲーミングPCについて、パーツごとに選び方をまとめていきたいと思います!
CPUはi5とi7どっちを選べば良い?
まずはCPUから。
CPUはIntel製AMD製ともに下から「3/5/7/9」のグレードに分かれており、それぞれの性能目安は下記のようになっています。
CPUグレード | 性能の目安 |
---|---|
Core i3/Ryzen3 | (最新世代であれば)ゲーム用途に必要十分な性能 |
Core i5/Ryzen5 | より安定してゲームをプレイできる 配信もしたい場合、最低でもこれ以上 |
Core i7/Ryzen7 | 更に安定してゲームをプレイできる 設定や画質もあまり気にしなくて大丈夫 |
Core i9/Ryzen9 | ハイエンドGPUと組み合わせる場合はこれ 一般的にはCore i7/Ryzen7で十分 |
最新世代のCPUはいずれも十分なスペックを持っているため、軽いゲームをするだけならCorei3やRyzen3といった廉価グレードのCPUで十分です。
また重量級のゲームであっても、中間グレードであるCore i5、Ryzen5で十分な性能のため、ゲーミング用途として考えるのであればGPUに予算を回したほうがおすすめです。
利用用途 | おすすめのCPUグレード |
---|---|
軽いゲームしかしない | どのグレードでも問題なし |
重いゲームもする | Core i5/Ryzen5でも十分 予算に応じて上位モデルを選択 |
重いゲームをしながら配信もしたい | コストを抑えたい場合はCore i5/Ryzen5 安定性を求めるならCore i7/Ryzen7 |
重量級のゲームをしながら配信もしたい場合などはより上位グレードのCPUを選ぶようにしましょう。
CPUクーラーは空冷だと力不足?
最新世代CPUは発熱がすごく、空冷だと力不足感が否めなくなってきています。
しかし、一般的な利用用途(ゲームや動画視聴)であれば空冷クーラーでも十分使用可能です。
冷却性能は基本的に「本格水冷>簡易水冷>高価格空冷>低価格空冷」となっており、Core i9に空冷クーラーを組み合わせると性能不足ですし、Core i3と本格水冷を組み合わせるのは過剰性能です。(見た目に拘るなら有り)
CPUのグレードに合わせて選択するようにしましょう!
CPUクーラーのグレード | 利用用途 | CPUグレード目安 |
---|---|---|
低価格空冷CPUクーラー | 軽いゲームを遊ぶ、動画視聴等 | Core i3/Core i5 |
高価格空冷CPUクーラー | 重いゲームを遊ぶ、ゲーム配信等 | Core i5/Core i7 |
簡易水冷クーラー | 重いゲームを遊ぶ、ゲーム配信等 | Core i5/Core i7 |
本格水冷クーラー | 頻繁にベンチマークソフトを回す等 | Core i7/Core i9 |
ゲームしかせずコストを抑えたい人であれば「AK400」等の低価格CPUクーラー、もう少し高い製品でも大丈夫な人は「AK620やNH-U12A」等の高価格空冷クーラーがおすすめです!
メモリは何GB必要?
次にメモリです。
メモリ容量ごとの快適具合をまとめたものが下記になります。
メモリ容量 | 快適具合 |
---|---|
8GB | ゲームだけでもカツカツ ゲームによってはプレイすら厳しい可能性もある |
16GB | 動画を見ながらや通話をしながら ゲームをするなら最低16GB (ゲーミングPCを買うならここが基準) |
32GB | ゲームをしながら配信をするなら32GBが目安 |
64GB | 重量級ゲームをしながら配信や、 ゲーム配信をしながら通話をするなら64GB |
一昔前のゲーミングPCの推奨メモリ容量は8GBでしたが、2023年現在のPCゲーム要求スペックを考えると8GBでは足りません。
最も無難なのが8GB2枚組の16GBで、配信や動画視聴をしながらゲームをしたい人は32GBの製品を買うと安心です。
GPUはどれがおすすめ?
次にGPUです。
GPUにはフルHD環境でも設定を下げないといけないものから、4Kかつ最高設定で最新ゲームを遊べるような製品まで幅広いものがあります。
そのためどういった環境、解像度でゲームをプレイするかによってGPUを選択するようにしましょう。
各GPUでゲームをプレイした際の性能目安は下記のようになっています。
GPUグレード | ゲームプレイの目安(60FPS) | ゲームプレイの目安(144FPS) |
---|---|---|
GTX1650 GTX1660 等 | フルHD : ◯ WQHD : ✕ 4K : ✕ | フルHD : ✕ WQHD : ✕ 4K : ✕ |
GTX1660S RTX3050 等 | フルHD : ◎ WQHD : △ 4K : △ | フルHD : ◯ WQHD : △ 4K : ✕ |
RTX3060 RTX3060Ti RTX4060 等 | フルHD : ◎ WQHD : ◎ 4K : ◯ | フルHD : ◎ WQHD : ◯ 4K : △ |
RTX3070 RTX3070Ti RTX3080 等 | フルHD : ◎ WQHD : ◎ 4K : ◎ | フルHD : ◎ WQHD : ◯ 4K : ◯ |
RTX4070 RTX4070Ti RTX3090 等 | フルHD : ◎ WQHD : ◎ 4K : ◎ | フルHD : ◎ WQHD : ◎ 4K : ◯ |
RTX4080 RTX4090 等 | フルHD : ◎ WQHD : ◎ 4K : ◎ | フルHD : ◎ WQHD : ◎ 4K : ◎ |
MMOやサンドボックスゲーム等をプレイする予定の人は左の列を、FPSゲーム等をプレイする予定の人は右の列を参考にすると、自身に適したPCスペックがわかります。
GPUグレード | ゲームプレイの目安 |
---|---|
GTX1650/GTX1660/RTX3050等 | 設定を落とせばある程度のゲームを遊べる |
RTX3060Ti/RTX3070/RTX4060Ti等 | フルHD環境で快適にゲームを遊べる (ゲーミングPCを買うならここが基準) |
RTX3080/RTX3080Ti/RTX4070等 | WQHD環境で快適にゲームを遊べる |
RTX3090/RTX3090Ti/RTX4070Ti等 | 4K環境で快適にゲームを遊べる |
RTX4080/RTX4090 | 4K環境で更に快適にゲームを遊べる |
文章のほうがわかりやすいという人には上記の表を参考にしてみてください。
フルHDモニターを持っている人はRTX3060TiやRTX4060Tiが搭載されたゲーミングPC、4Kモニターを持っている人はRTX4070Ti等のGPUが搭載されたゲーミングPCを購入すると、
モニターの性能を活かした上で快適にゲームを遊ぶことが出来ます。

ストレージはSSDとHDDどっちが良い?容量は?
2023年にゲーミングPCを買うのであればストレージはSSD一択です。
価格を抑えたいからといってSSDの代わりにHDDをメインストレージにしてしまうと実用性が大きく損なわれてしまうため、HDDはあくまでデータ保管用として考えるようにしましょう。
次に容量ですが、目安は1TBです。(500GBは流石に少ない)
BTOPCにはデフォルトのストレージが「SSD 500GB」の製品が多いため、自身でSSDを追加できる方は後々増設を、自身でできるか不安な方は購入前にSSDを1TBへ構成変更するようにしましょう!
電源容量の目安は?
次に電源ユニットですが、これは構成によって異なります。
電源容量 | 目安 |
---|---|
500W | Core i3 13100 + GTX1650等 |
650W | Core i5 13400 + RTX3060Ti等 |
850W | Core i5 13600K + RTX4070等 |
1000W | Core i7 13700K + RTX4080等 |
1200W | Core i9 13900K + RTX4090等 |
大まかな目安は上記のような感じです。
よく「目安は消費電力の2倍」と言われますが、実際はもう少し少なくても問題はありません。
ドスパラの電源容量計算機を活用して消費電力を計算し、出た値の1.5倍を目安に電源ユニットを選択すれば十分です。
PCケースはどれを選べば良い?
最後にPCケースです。
BTOPCの販売ページでは「エアフロー特化」や「静音性重視」といった売り文句とともに紹介されていますが、個人的には見た目で選ぶのが正解だと考えています。
内部パーツに比べて圧倒的に目にする機会が多いのが外装となるケースのため、ぱっと見の見た目が好きな製品を選ぶようにしましょう!
30万円以下で購入できるゲーミングPCの目安
まずはこの価格帯のゲーミングPCのスペックの目安と、どういったゲームや使用用途なら問題ないのかをまとめていきたいと思います!
30万円以下で購入できるゲーミングPCのスペックは?
30万円以下で購入可能なゲーミングPCのスペックはおおよそこのようになっています。
搭載されていることが多いパーツ | |
---|---|
CPU | Core i7 13700 Core i7 13700K 等 |
メモリ | 16GB/32GB |
GPU | RTX4070 RTX4070Ti 等 |
ストレージ(SSD) | 1TB |
電源 | 650W~850W |
大前提として、30万円近いゲーミングPCはどの製品を購入しても十分すぎる性能のため、基本的にはコスパと見た目を重視して選ぶのがおすすめです。
この価格帯のゲーミングPCはCPUはCore i7 13700、GPUはRTX4070Tiを搭載している製品が殆どです。
20~25万円の価格帯の製品と比べると、GPUがRTX4070からRTX4070Tiにアップグレードされた製品が多くなっており、それ以外のCPUやメモリ、電源などは基本的には同じような構成となっています。
- RTX4070
- RTX4070Ti
これらの価格帯の製品に搭載されているRTX4070とRTX4070Tiはいずれも高性能なGPUですが、WQHDや4Kのような高解像度で、更にゲーム内設定も最高設定でゲームを遊びたいと考えている人にはRTX4070Tiの方が適しています。
ゲームはどれくらいの設定で出来る?
それではこの価格帯のゲーミングPCのスペックは、ゲームを快適に遊ぶために十分なのかを解説していきたいと思います!
- CPU ⇒ 日常利用からゲームまで性能不足を感じることは無い。
- メモリ ⇒ 動画を見ながらや通話をしながらのゲームだけでなく、ゲーム配信にも十分。
- GPU ⇒ 最新のゲームでも快適にプレイ可能。重量級のゲームでも設定を殆ど気にしなくて良い。
この価格帯のゲーミングPCは「最新ゲームであっても快適に遊べるスペック」となっています。
RTX4070Tiは前世代のハイエンドGPUであるRTX3090の性能を超え、RTX3090Tiに匹敵する性能を誇っています。
VRAMが12GBしかないという弱点はあるものの、
最新ゲームを快適に遊ぶために求められるGPUの基準はRTX3060やRTX3060Tiですが、この価格帯のゲーミングPCに搭載されているRTX4070は上記のGPUを優に超える性能を誇っています。
CPU性能、メモリ容量も十分すぎるくらいで、今後数年単位で快適にゲームを遊べるスペックとなっています。
- FPSゲームや最新ゲームはやらない ⇒ 15万円以下のおすすめゲーミングPC(別の記事)
- 最新ゲームはやるが可能な限り価格は抑えたい ⇒ 20万円以下のおすすめゲーミングPC(別の記事)
- 高画質な環境で最新ゲームを遊びたい ⇒ 25万円以下のおすすめゲーミングPC(別の記事)
- 高画質な環境かつ最高設定でゲームを遊びたい ⇒ 30万円以下のおすすめゲーミングPC(この記事)
配信しながらゲームは出来る?
この価格帯のゲーミングPCになってくるとゲーム配信も余裕で行なうことが出来ます。
20万円以下の価格帯のゲーミングPCでネックだったメモリ容量も、32GBの製品を購入すれば一切問題がなく、またCPU、GPU性能も高いため画質を下げたりする必要も殆どありません。
ゲーム配信を日常的に行いたい場合はこの価格帯のゲーミングPCはおすすめです!
30万円以下で購入できるおすすめのゲーミングPC
それでは30万円で購入できるゲーミングPCを見ていきたいと思います!
30万円以下で購入できるゲーミングPCの比較表
贔屓目なしの製品比較を行うため、
ドスパラやパソコン工房といった有名BTOメーカーから、STORMやパソコンSHOPアークといったあまり知名度がないBTOメーカーまでを含めた、BTOメーカー6社の製品を比較していきたいと思います!
製品名 | 価格と評価 | スペック |
---|---|---|
![]() ドスパラ XA7C-R47T | 価格 : 274,980円 評価 : | CPU : Core i7 13700F メモリ : 16GB(DDR4 3200) GPU : RTX4070Ti ストレージ : SSD 1TB 電源 : 750W (80PLUS GOLD) |
![]() TSUKUMO GA7J-D230/B | 価格 : 273,250円 評価 : | CPU : Core i7 13700F メモリ : 16GB(DDR4 3200) GPU : RTX4070Ti ストレージ : SSD 1TB 電源 : 850W(80PLUS GOLD) |
![]() | 価格 : 252,700円 評価 : | CPU : Core i7 13700F メモリ : 16GB(DDR5 4800) GPU : RTX4070Ti ストレージ : SSD 500GB 電源 : 700W(80PLUS BRONZE) |
![]() FRONTIER FRGAG-B760/ 4070TC/NTK | 価格 : 289,800円 評価 : | CPU : Core i7 13700F メモリ : 32GB(DDR4 3200) GPU : RTX4070Ti ストレージ : SSD 1TB 電源 : 1200W (80PLUS PLATINUM) |
![]() STORM PG-PSKTi47 | 【即納モデル】 価格 : 279,800円 評価 : | CPU : Core i7 13700 メモリ : 32GB(DDR4 3200) GPU : RTX4070Ti ストレージ : SSD 1TB 電源 : 850W(80PLUS GOLD) |
![]() パソコンSHOPアーク GC-I7G47M | 価格 : 279,800円 評価 : | CPU : Core i7 13700F メモリ : 16GB(DDR4 3200) GPU : RTX4070Ti ストレージ : SSD 1TB 電源 : 850W (80PLUS GOLD) |
BTOメーカー6社のゲーミングPCを比較した表が上記になります。
これらの中からコストパフォーマンスで選びたい人には、STORMの『PG-PSKTi47』が、価格の安さで選びたい人にはパソコン工房の『LEVEL-M77M-137F-ULX
』がおすすめです!
コスパが良いのは『PG-PSKTi47』
コストパフォーマンスに優れたゲーミングPCを探している人には、STORMの『PG-PSKTi47』がおすすめです!
価格が安いのは『LEVEL-M77M-137F-ULX』
価格の安いゲーミングPCを探している人には、パソコン工房の『LEVEL-M77M-137F-ULX』がおすすめです!
- Core i7 13700とRTX4070Tiを搭載したハイスペックゲーミングPC
- SSDが500GBしかなかったり、ミニタワーケースだったりと懸念点はありますが、価格の安さという意味では随一の製品
- WQHDや4Kといった高画質環境であっても快適にゲームを遊ぶことができ、フルHDで240FPSやWQHDで144FPS張り付きも狙うことが出来るため、多くのゲーマーにおすすめできるゲーミングPCです!
まとめ
この記事では「30万円以下で購入可能なゲーミングPC」に絞って、BTOメーカー6社の製品を比較してきました!
以上、この記事が少しでも参考なれば嬉しいです!
ありがとうございました!